小学1年生のブックレポート

先週は、イスラエル出張に行かれた大家さんの奥さんのかわりに、子供さん2人を小学校に送り届けるシッターをしました。子供たちは私立の小学校に通う1年生と4年生。ふだんはアメリカの小学生と話す機会が無いので、なかなか面白い経験でした。

 

色々と物珍しかったのですが、その中でも特に気になったのが、小学1年生のAちゃんのブックレポート。チャーリーとチョコレート工場についての読書感想文です。

 

まず驚いたのは、日本のようなノートや原稿用紙ではなく、特大の紙にレポート用紙を貼り付け、絵も描くようになっているということでした。

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点線がついているのは読む順をあらわすため。最初に本のタイトル、作者の名前があり、次に本のセッティングがあります。そして登場人物の紹介と、何が起こったのかという説明、そして自分の感想へと進んでいきます。紙が分かれているのは、それぞれのパートをしっかり分けるためでしょうか。

 

感想には、本の中でどこが気に入ったか、その理由は何故か。この本をお友達に勧めたいかどうか、その理由は?この本から学んだ事は?等が書かれています。最後は全体的な感想です。

 

Aちゃんの読書感想文を読んで、数年前に読んだTime for Kidsの読書感想文の書き方を思い出しました。(当時の感想記事

Time for Kidsに書かれていた内容がほぼ全て網羅されています。小学校低学年の時から、きちんと基本に沿って書き方を学ぶ事に感心しました。

 

もう一つ驚いたのが、小学校1年生でも既にちゃんとした文章が書けているということ。”eliminate” という難しめな単語も使われていますし、”would”の使い方もバッチリです。親がどこまで手伝ったのかは分かりませんが、両親共に大学院時代に中国から渡米してきた移民の方たちです。在米20年近くとはいえ、母国語ではない言語で子供の作文を手伝うのは大変なのではないかと思います。私の前のルームメイトは、在米二十数年ということでしたが、ルームメイト募集広告の文章で、シューズを”shoose” と書いたり、短い文章の中に間違いが満載でした…。

 

日本の読書感想文は自由度が高すぎて何を書いて良いか非常に迷います。読書感想文の型が決まっていれば、とりあえず書くべき項目に沿って少しずつ書き進めていけば完成します。まずはしっかり基本を押さえ、オリジナリティを出すのは型を習得してからでも良いのではないかと思いました。

 

 

 

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小学1年生のブックレポート への2件のフィードバック

  1. kov2057 のコメント:

    すごいね(@_@;) 小学1年でこんな文章を学校で書いた記憶が全くないんだけど…。小学校〜高校を通しても読書感想文なんて夏休みの宿題に出る程度だから年に一度書くだけだったんじゃないかな。
    色々考えさせられるわん。

    • yuko のコメント:

      私立小学校だから立派なのかな。日本の読書感想文は基本的に夏休みの宿題で、勝手に書く感じだったよね。その後フィードバックをもらった記憶もない。
      1年生の時、担任の先生に出す日記に、「今日はおやつにハッピーターンを食べました。おいしかったです。」って毎日書いて出してたら、違うことも書きなさいと注意された記憶が残っている…。

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