The Invisible Life of Addie LaRue (2020)
- Narrated by: Julia Whelan
時間:17時間10分
発音:アメリカ発音
評価:4.5 out of 5
【あらすじ】
1714年フランス。23歳のAddieは親が決めた結婚から逃れるため、闇と契約を交わした。
「誰のものにもなりたくない、自由に生きたい。」と望んだAddieの願いは叶えられ、不老不死の肉体を手に入れたのだが、Addieはこの世に何の痕跡も残せないという制約が課せられていた。
【感想】
Addieは自由と引き換えに他人との関わりを失ってしまった。自分の本当の名前を言う事も書く事もできず、誰の記憶にも残らない。今、目の前で話をしていた人も、一瞬Addieから目を離しただけで彼女の事を忘れてしまう。誰からも気に掛けられないからこそ真の自由を手に入れることが出来るという仕組み。
ここからはネタバレ感想。
300年もの間、各地を転々としながら孤独に生きてきたAddieだったが、現代のニューヨークでAddieのことを記憶に留めていることが出来る男性が現れる。ヘンリーがAddieを覚えていられるのは彼自身も闇と契約を交わしたからだった。
Addieが契約を交わした闇=ルークは300年間Addieを見守るうちに情が芽生えたようで、Addieの窮地を救ってくれたりして、そこまで悪いやつではないように思える。Addieが ルークの気持ちを利用して彼に復讐しようとしているのが後味が悪かった。
何もかもが面倒くさい、しがらみなく自由に生きたいと思うことはあるけれど、一切のしがらみから逃れたAddieの悲惨な300年間の物語を読むと、他人との繋がりはやはり大事だと思えた。
YL:7−8くらい
語数:95,700語(概算)