2021年にみた過去作ベスト10 Part2

2021年に見た過去作ベスト10の続きです。

 

Sunset Blvd.(1950)サンセット大通り

トーキー映画時代に全盛を極めたかつての大女優Norma  Desmond。映画出演からは何十年も遠ざかっており、世間からは忘れられた存在だが、本人は今でも大人気であると思い込んでいた。Normaの妄想を支えているのは、かつての映画監督でNormaの最初の夫でもあったMax。離婚後は執事としてNormaに仕え、ファンを装ってファンレターを送るなどしていた・・というお話。

 

女優さんの迫力に圧倒されました。Norma役の女優さんは、本当にトーキー映画時代に大スターだった方で、この映画を撮影する頃には役と同じように落ち目だったようです。自分の境遇を思わせるような作品によく出演したものだなと、その勇気に感心しました。Normaという人は、他人の話を全く聞かず、気位高く、まるで一国の女王のような振る舞い。昔のハリウッドスターはこんな感じだったのでしょうか・・・。

作品中の監督さんや、執事Maxも本物の監督さんで、かつてNorma役の女優さんと実際に仕事をしたことがあるというのも興味深い話でした。女優さんの顔が歌舞伎の大見得のようでインパクト大な作品でした。

 

The Towering Inferno(1974)

サンフランシスコに世界一高いビルが建設され、135階で完成パーティが開かれていた。電気系統の素材が勝手にダウングレードされていることに気づいた設計士は、これでは負荷に耐えられないと施主に忠告するのだが・・・。

 

1974年の建築基準はこんなにお粗末だったのでしょうか・・・。この時代、CGもなかったでしょうに、燃え盛る火の勢いや、高層ビル間の綱渡り、エレベーターからの転落などが息を飲むほどのスリリングさでした。古い映画なのに臨場感があり圧倒された作品。


A Clockwork Orange (1971)時計仕掛けのオレンジ

近未来ロンドン。15歳のアレックスをリーダーとする少年4人組がウルトラヴァイオレンスを繰り広げる話。

 

「時計じかけのオレンジ」をオールタイムベストとして挙げるのは自称映画好きと揶揄されていたのを見かけたのですが、普通に凄い作品だなと思いました。悪趣味だけど、クリエイティビティが炸裂していて目が離せませんでした。

 


Rosemary’s Baby (1968)ローズマリーの赤ちゃん

NYのいわくつきアパートに引越してきた若夫婦。隣人の老夫婦はやたらと親切で、ぐいぐい距離を縮めてくる。ガイとローズマリーは計画をたてて子供を作ろうとするが、ローズマリーは気分が悪くなり倒れてしまう。その夜ローズマリーは悪魔に犯される夢を見る・・・

 

ミア・ファローがキュート!ホラーなのにファッションやインテリアがお洒落!悪魔崇拝のお話ですが、グロテスクなシーンはなし。老夫婦や産婦人科医も皆グルなので、ローズマリーが異変を訴えても全て”気のせい”ですまされてしまい、発狂するかと思わせる過程が面白かったです。

 

 

Fight Club(1999)

エリートながらも空虚な日々を送る男性が、ある日出会った派手な出で立ちの男にいざなわれ、異質の世界に足を踏み入れる。そこは男たちが己の拳のみを武器に闘いを繰り広げる、壮絶で危険な空間だった。そのファイト・クラブで、彼は自己を開放していく・・・

 

社畜してると全てから自由になって、何もかもぶち壊したい!という気分になることがあります。ブラッド・ピット演じるタイラーの有害な男らしさがカッコよすぎました。ほとんど無害な私でさえアドレナリンが出て大興奮が作品でした。

 

死ぬまでに観るべき1001作品の進捗は135本でした。

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