本の読める店Fuzkue(フヅクエ)。以前から話には聞いていて、興味を持っていたものの、カフェで長居をすると迷惑なのではないか・・と行くのを躊躇っていたお店でした。
今回ののさんがフヅクエで黙って読書する会を開催するということで思い切ってお邪魔してみました。
洋書を読む人5人がそれぞれ2時間枠を予約。グループですが、店内はお喋り禁止のため黙々と本を読みます。お品書きとして渡されたのはメニューというか小冊子。そこにはフヅクエの思いやコンセプトが書かれていました。本当に読書に特化したカフェのようで、黙っていれば何をしていてもよいということでもなく、お勉強さえも禁止なのです。ずっと何かに書き込む作業や、パソコンで仕事をするのも禁止。ただ、電子機器での読書はOKのようです。パソコン作業する人って、どうしてそんなにカチカチ大きな音を立ててキーボードを打ち込むのか・・という人や、お勉強もたくさん本やノートを広げ、落ち着きなく動く人もいるので、静かに読書以外禁止、というのは読書に集中したい人にとってはありがたい環境です。居眠りなどもご遠慮いただきたい・・というのも思い切ったルールだと思いました。
飲み物がとても充実していて、デカフェのコーヒーがあるのも嬉しい気遣いでした。滞在中は席料がチャージされるので、何も頼まなくてもOKですが、食べ物・飲み物でお金を使うと、そのぶん席料が安くなっていきます。普通のカフェではコーヒー1杯で何時間も粘るのは迷惑ですが、フヅクエでは時間又は飲食料金でチャージされるので店員さんの態度を気にせず滞在することが出来ます。
私は2時間の滞在中、デカフェコーヒーとチーズケーキを注文しました。しっとりしたチーズケーキにナッツのカケラが入っていてとても美味しかったです。具たくさんのお味噌汁がついた定食も人気メニューのようです。
そして肝心の読書ですが。読書以外禁止空間での読書の捗ること!読書なら家や通勤電車の中でもできますが、途中でついついSNSをチェックしたり、むやみに家にあるお菓子を食べ続けてしまったりと誘惑が多く、集中し続けるのは難しい。その点フヅクエでは2時間ガッツリ集中して本を読むことが出来ました。今回は本を持参していたのですが、店内には私と全く好みの違う本たちがたくさん置かれており、普段自分では選ばない類の本を手に取るのも楽しそうです。