【映画】クレイヴン・ザ・ハンター

Kraven the Hunter (2024)

 

【あらすじ】

 幼い時に母親を亡くし、裏社会を支配する冷酷な父親から「強き者が生き残る。力こそが全てだ。」という精神を叩きこまれて育った少年セルゲイ(クレイヴン)。

ある日、父親と共に狩猟に出た際、突如現れた巨大なライオンに襲われ生死を彷徨う大怪我を負うが、ライオンの血がセルゲイの体内に入ったことで、<百獣の王>の力を持つ容赦なき“クレイヴン・ザ・ハンター”へと覚醒する。

〈狩り〉の対象は、金もうけのために罪無き動物を〈狩る〉人間たち。一度狙った“獲物”は確実に仕留めるまで、あらゆる手を使ってどこまででも執拗に追い続ける。
次々と〈狩り〉を実行し、彼らを動かす大きな組織へと近づいていくが…立ちはだかるのは、全身が硬い皮膚に覆われた巨大な怪物〈ライノ〉。

さらに、病弱な身体を持つ最愛の弟ディミトリが危険にさらされたことでクレイヴンは激昂。やがて“裏の世界の殺戮者”と呼ばれる自らの父親と対峙することになる。

怒りのままに<狩り>を繰り返し、次第に暴走していくクレイヴンだったが、弟からは「兄さんはただ、殺しを楽しんでるだけ。」と心無い言葉を受けてしまう。大義のための殺しか?快楽を求める殺戮か?激しくエスカレートしていく〈狩り〉が、行きつく先は─?

【感想】ネタバレあり!

予告編でアーロン・テイラー=ジョンソンがイケ散らかしていたので楽しみにしていましたが、本編は、想像以上に完全無欠なイケメン無双でした!バキバキに割れた腹筋に垂れ気味な眼!どの角度からみても隙がない。清々しいイケメンぶりでした。これに兄弟愛と父親との拗れた関係とくれば、ストーリーが盛り上がること間違いなし!

 

なぜ評判が悪いのか全く分かりません。確かに少しストーリー展開が平坦な部分もあったかな。でもヒーローもののオリジンストーリーなので、多少説明部分が長がったとしてもしょうがないような気がします。これまでのMCUシリーズ、SSUシリーズを見ていなくても全く問題のない作りだったのも良かったです。

 

そしてラッセル・クロウ。予告編だと、獣の能力は父親からの遺伝かと思いますよね!?お父さん、ただの人間なんですよ。でも、一番獣臭が漂っているというか、ものすごい威圧感。「太っているんじゃない、これは筋肉だ」と言い張るブヨブヨの中年男は数多おりますが、ラッセル・クロウは本当にそう。あの貫禄、威圧感なら膨らんでいても素敵でした。首に巻いたスカーフが微妙に似合っていないのも、コワモテの裏稼業なのにお父さんぽくて好感が持てました。

 

ソニーのスパイダーマン・ユニバースはこれで終了という噂がありますが、本当なのでしょうか。弟ディマを魔改造したNYのドクターの謎を追う次回作が見える終わり方だったのに勿体ない気がします。悪の道に進んだ弟と、正義を貫く兄の対立を見たい。

 

批評家的には駄作に分類される作品だとは思いますが、何がファンの心に“刺さるか“を熟知した人が書いたのではないかと思いました。兄弟愛好きには激しくオススメです。

 

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