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【オーディオブック】Orphan X (2016) オーファンX 反逆の暗殺者

Orphan X (2016)  オーファンX 反逆の暗殺者

時間:11時間15分

発音:アメリカ英語

評価:3 out of 5

Orphan X

 

【あらすじ】

政府に暗殺者として育て上げられたオーファンXことエヴァン。数々のミッションをこなした後、「正体不明の仕事人」となり、無償で弱者を助けていた。要塞さながらの自宅を拠点に、市井の人々の暮らしに紛れつつも、孤独を貫いている。そんなエヴァンの行く先々に暗殺者の魔の手が忍び寄る。ターゲットはクライアントなのか、自分自身か。冷徹なプロの殺し屋でありながら心優しきヒーロー像を描く、スタイリッシュな犯罪小説。(Bookデータベースより)

 

【感想】

ブラッドリー・クーパー主演で映画化の話が出ていると聞いて手に取ってみました。好みではなかった・・・。アメリカで孤児を集めて秘密政府組織の暗殺者に仕立て上げるという設定は面白いのだけど、大人になって組織から離脱したエヴァンことOrphan Xの環境が恵まれすぎていてキャラクターに魅力を感じないのです。潤沢すぎる資金力とクライアントとなる謎の美女、ロマンスに発展しそうなシングルマザーのご近所さん・・・。主人公にとってイージーモードすぎるのではないかと。映画になったら、主人公がサクサクと活躍する様子が気持ち良いのかもしれません。映画作品に期待。

Orphan X

 

The Nowhere Man is a legend: if someone who is innocent and deserves to be saved is desperately in need of protection, he is reached via a secret number handed by a former client.

 

The Nowhere Man had a secret past. Evan Smoak was chosen from an orphanage and raised to be an off-the-books assassin, Orphan X. Within the Orphan program, Evan was the best agent along with “Orphan O” whom he never met. When his handler and father figure Jack was eliminated, Evan disappeared without a trace, and began to take “pro bono” cases to save lives.

 

My thoughts: Spoiler Alert!

This mystery book was high on the Audible bestseller list, but it was another disappointment for me. The premise was promising: a former covert government assassin roaming free to save people. But the characters he helped and how he helped them was of mediocre interest. The heroine was a gambling addict who was deeply in debt. Her father was held as a hostage, and she turned to The Nowhere Man for help. Her “I-had-no-choice” attitude disgusted me. I couldn’t help but think that she had it coming….

 

The author seemed to focus on actions. If I loved reading details of international martial arts and weaponry, I would have enjoyed this book. I heard that this book was going to be made into a movie. This might be a case when the movie is better than the original book.

 

YL: 7くらい

語数:114,080語 (readinglength.comより)


オーファンX 反逆の暗殺者

 

【今日の一枚】

NAPA

ナパのWinery。秋晴れの空が広くて気持ちよかったです!

【オーディオブック】Adnan’s Story: The Search for Truth and Justice After Serial (2016)

Adnan’s Story (2016)

時間:14時間31分

発音:アメリカ英語。作者による朗読。早いです。

評価:4.5 out of 5

Adnan's Story

 

【あらすじ】

1999年、アメリカ・ボルチモアで女子高生の他殺死体が発見され、元恋人だった同級生のアドナンが逮捕された。彼は無実を主張したが、「アドナンが死体を埋めるのを手伝った」というドラッグ・ディーラーの男の供述と、携帯電話の電波から特定された当日の位置情報により犯人と断定され、終身刑の判決を受けた。アドナンは2016年現在も服役している。

 

アドナンとその支持者達はずっと彼の無実を訴え続けていたが、地方都市で起きた1件の殺人事件が世間に注目される事はなかった。事態が一転したのは、アドナンの親友の姉で後に弁護士になったラビアがメディアに訴えかけたことがきっかけだった。ラビアは当時ボルチモア地元紙の記者であり、後にThis American Lifeのプロデューサーとなっていた、Sarah Koenigにメールを書き、メディアで取り上げてもらうよう頼んだのだ。サラ達は数ヶ月にも及ぶ独自の調査を行い、ドキュメンタリーポッドキャストを作成、This American Lifeのスピンオフとして「Serial」を発表した。

 

2014年10月〜12月まで12話にわたり放送されたSerialは異例の成功をおさめ、アメリカ放送業界の最高栄誉とされるピーボディ賞を受賞した。これにより事件は世界的な注目を集め、事件に興味を持ったエキスパート達により新たな発見や矛盾点が発掘されることになる。

 

【感想】ネタバレあり

2014年秋に放送され、世界的な話題となったPodcast、Serialの詳細な裏話とその後。ポッドキャストは1億回ダウンロードされたほど人気だったようです。Podcastのほうはシーズン1−2までしか聞いていなかったのですが大丈夫でした。Adnan’s Storyで全てが詳細に語られています。それにしても面白かった・・・。他人の不幸を「面白い」と感じる事に後ろめたさを感じるものの、こんな不幸の積み重ねや理不尽さがあってよいのだろうか!?と、アドナンの身に起こった出来事を夢中になって読みました。

 

「アドナンが死体を埋めるのを手伝った」と供述したドラッグディーラーの男は、アドナンの親しい女友達のボーイフレンドで、アドナンは当日この男に車を貸していました。更にアドナンは携帯電話を車の中置いたまま学校へ行っていたのです。被害者のヘイが殺された時間は学校にいたとするアドナンと、「アドナンと死体を埋めた」と供述するジェイのどちらかが嘘をついていることになります。

 

ジェイ以外にも怪しい人物が2人います。1人は被害者ヘイの当時の彼氏。ヘイが殺され遺棄された時間帯に、店舗で働いていたというアリバイがあったためシロとされたのですが、ラビア達の後の調査により、彼はいつもとは違う店舗で働いており、勤務証明に使われたIDは彼のものではなかったこと、時間外に働いていたとされるが、通常支払われるはずの時間外手当が払われていなかった事などにより、アリバイの曖昧さが明らかになっています。

 

もう一人はヘイの遺体を発見した男。ヘイは人通りのない公園の、道路からは全く見えない木立の中に埋められていました。発見者の男はストリーキングなどの性犯罪で逮捕歴がある男なのですが、車で通勤中に尿意を催し、道端に車を止めて森の中に入り、偶然ヘイの遺体を発見したというのです。発見されたのは”偶然発見”出来るだろうかというほど込み入った人通りのない場所でした。

 

アドナンが犯人だ!と疑った警察は、これらの重要人物の捜査を十分に行わず、ジェイの証言のみでアドナンを逮捕します。その後は事実にそぐわない証拠を隠蔽し、ジェイの証言を時系列に合うように変えさせ、アドナンを犯人に仕立て上げていったのです。

 

アドナンの不幸はそれだけでは終わりません。当時彼を弁護したのは犯罪弁護で有名な女性弁護士。ところが彼女は糖尿病合併症や多発性硬化症を発症したばかりで、アドナンの弁護を出来るような状態ではありませんでした。彼女はなんと、アドナンを放課後に図書館で見かけたというアリバイ証人を法廷に呼んでいなかったのです。ヘイが殺された時間にアドナンが学校にいたという証言は強力なアリバイになるはずです。その証人を呼ばなかったという致命的な判断ミスをしただけではなく、彼女はアドナンの両親がパキスタンからの移民であり、アドナンがムスリムであった、という点を強調してしまうのです。

 

アドナンの両親はパキスタン人ですが、アドナンはアメリカ生まれの普通の高校生です。厳しいムスリムであった両親から隠れて大麻を吸い、ムスリムではない女の子とデートをしていました。それが、弁護士が彼をムスリムだと強調することによって、ムスリムの名誉のために韓国系アメリカ人の元彼女を殺したのではないかというステレオタイプ的な印象を持たせてしまいました。

 

Adan’s Storyを読んで、いったん犯人と決めつけられてしまうと、事実を捻じ曲げてまで犯人に仕立て上げられてしまう・・という恐ろしさを知りました。犯罪者として収監されてしまうと、いくら塀の中から無実を叫んでも、その叫びが届くことは非常に稀なのです。

 

冤罪が出来上がっていく過程や、アメリカの法システム、アメリカで移民2世として生きる高校生たちの苦悩など、興味深く読みました。作者はAdnanの支援者なので、絶対彼は無実である、というバイアスはかかっていると思います。アドナンは現在も服役中ですが、作者らの熱心な活動により、2016年6月に裁判のやり直しが決定したそうです。現在の判決がひっくり返されるかどうかは分かりませんが、全てがいい加減だった16年前の裁判をやり直す機会を与えられた事は大きな進歩だと思います。

 

 

Adnan’s Story: The Case That Inspired the Podcast Phenomenon Serial

YL: 8〜

語数:128,960語(readinglength.comより)

【オーディオブック】The Night Stalker (2016)

The Night Stalker (2016)

時間:9時間38分

発音:イギリス英語

評価:4 out of 5

The Night Stalker

 

【あらすじ】

開業医の他殺死体が発見された。彼の両腕は後ろ手に縛られており、頭にはビニール袋が被されていた。数日後、ジャーナリストが同様の手口で殺された。ロンドン警視庁警部エリカ・フォスターだったが、犯人は女性であると主張することでチームから孤立してしまう。

 

【感想】

エリカ・フォスターシリーズの2作目。主人公は東欧からイギリスに移住してきた女性警部。女性、移民ということで、ありとあらゆる困難が待ち受けているのがこのシリーズの特徴かな。シリーズ1作目のストーリーは可もなく不可もなくといった感じでしたが、2作目では登場人物の運命が気になって一気に読みました。相変わらず、エリカ以外はバカなの!?と苛立つくらい、エリカの上司やライバル警部は出来の悪い人達です。それでもエリカが出世コースにのれないのは出自のせいでしょうか。このままでは終われない。エリカ頑張れ・・・と思ってしまったので、おそらく3作目が出たら読むことになりそうです。

 

The Night Stalker

 

A GP was found dead in his bedroom. His hands were tied to his back, and a plastic bag was tied over his head. A few days later, an investigative journalist was killed in exactly the same manner. These two cases had no forced entry; the killer stalked victims, and waited in their rooms until s/he found the right moment to strike.

 

Detective Chief Inspector Erika Foster was called in to lead these cases. Despite the fact that all evidence pointed to a female assailant, her rival team arrested one of her team members, Forensic Pathologist Isaac Strong. Erika had to investigate on her own to prove Isaac’s innocence.

 

 

Spoiler Alert:

 

“The Night Stalker” is the second installment of Detective Erika Foster series. After I read “The Girl in the Ice”, I had mixed feelings about the book. I didn’t like the grumpy tone of the book, however, I like the female protagonist who followed her instincts despite all the obstacles. In this second book of the series, Erika developed into a solid character. Nearing two years after her husband’s tragic death, she finally started to move on with her life. She made friends with Isaac, a forensic pathologist in her team, but he was arrested for the murder of his boyfriend and two serial murder cases.

 

Erika was the only person who was on the right track. Evidence showed that the killer was a female; however, her boss and rival detective insisted that female serial killers were rare. Erika and the assailant felt it was an insult that women were not capable of committing serial murders. Again, she was right, making her boss and rival members out to be fools. Although she was right, her superior promoted her rival to punish her for insubordination.

 

Portraying oppressed female figures must be one of the key features in this series, but I would like to see Erika earn respect and promotion by being superior at her job in the future series.

 

 


The Night Stalker: A chilling serial killer thriller (Detective Erika Foster Book 2)

 

YL:7.5〜8

語数:118,420語(readinglength.comより)

 

【今日の一枚】

金色招き猫

南米で見かけた金色招き猫。

【オーディオブック】The View from the Cheap Seats

The View from the Cheap Seats (2016)

時間:15時間29分

発音:イギリス英語 (作者による朗読)、ゆっくりめ

評価:4 out of 5

The View from the Cheap Seats

 

Coraline (コララインとボタンの魔女 )、The Graveyard Bookなどの著者として知られるニール・ゲイマンのエッセイ集です。過去の受賞スピーチや本の前書き、雑誌に寄稿したエッセイなど60本以上がまとめられています。オーディオブックは作者による朗読。落ち着いた声でゆっくり語られるのでとても聞きやすかったです。

 

特に素晴らしかったのが、作者の読書に対する考え。彼はフィクションを「読書へのGateway drugである」と語っています。物語の次の展開が知りたい!という強い気持ちが読むことの楽しさに繋がるのだと。子供たちが好ましくない本を読んでいるからといって、教養のためにと面白くない古典文学を押し付けると読書自体がつまらないものになってしまいます。自分の好きな本をどんどん読むことで読書の楽しさに目覚め、新しい語彙や考えを吸収し、さらなる読書につながる・・・。フィクションは読書へのGateway drugである、というのは上手い表現だなと思いました。中毒性もありますしね・・・。

 

60本程のエッセイ全てが面白かったわけではありません。中には作者の友人のために書いた本の前書きなど、自分にとって全く興味のない話もありました。ニール・ゲイマンが読書愛を語る部分や、作者としての目標の持ち方、中国で欧米のSFが解禁された話、スティーブン・キングについて、等の章が面白かったです。オーディオブックではなく本で買って、興味のない部分は飛ばす、という読み方でも良かったかな。本好きな方にはお勧めです。

 

The View from the Cheap Seats by Neil Gaiman

 

I love reading and listening to books; however, I don’t have enough words to express my love for them. That was why I picked The View from the Cheap Seats by Neil Gaiman. This book is a collection of essays on various topics: his love for reading, impressive people he has met, speeches he has given at award ceremonies.

 

When I read fiction books, I feel guilty for spending my time fretting over what doesn’t actually happen. Instead, I think I should probably read textbooks or academic papers to improve my working skills. In defence of the guilty pleasure of reading fiction books, Neil Gaiman explained that fiction is a gateway drug to reading. He wrote that the drive to know what happens next leads us to learn new words and thoughts. Once we learn that reading is pleasurable, we are on the road to reading everything.

 

I couldn’t agree more. If I had chosen only work-related books, I would never have read as many books as I have so far. Young Adult and Fantasy books were gateway drugs to reading for me; I acquired new words and expressions through these books. Eventually, reading skills helped me to understand the world more.

 

This book also gave me the idea that it would be nice if I could put words on paper to express myself better. I’m not a writer nor have I ever aspired to be one, but the natural way he conveyed his thoughts, life, and passions made me feel like I had interacted with him through this book. It was a great reading experience.

 

To be honest, not all the essays in this book were interesting. Among sixty or so pieces, there were some topics in which I had no interest, but some of the words struck my heart. I would recommend this book to my fellow book lovers; they will appreciate his love for reading too.

 

 

2012年 University of the ArtsでのCommencementスピーチもおさめられています。

 


The View from the Cheap Seats: Selected Nonfiction

YL: 8くらい

語数:168,640語(leadinglength.comより)

洋書選びの際に参考にしているサイト

昨夜、ののさん 主催のSkypeトークで、洋書選びの参考にしているサイトの話が出ました。備忘録として教えてもらったサイトと私が参考にしているサイトを記録しておきます。

 

BookBub

まずはののさんに教えてもらったのがBookBubというサイト。こちらはメールアドレスを登録し、自分がよく読むジャンル、お気に入りの作者を登録しておくと、毎日オススメ本のニュースレターが届くという仕組みだそうです。このサイトの良いところは、セール中、または無料の本がリストアップされているという点でしょうか。たくさん読みたいのでセール品狙いで!という時に重宝しそうなサイトです。

BookBub

 

Literary Hub

私が時々参考にしているのはLiterary Hub というサイト。こちらはソースとなっている大手の新聞社や雑誌の間で1冊の本が最低3回紹介されたら、その評価を平均してA+やB−などのグレードをつけるという仕組み。各雑誌の書評をチェックしなくても、今話題となっている本とその評価が分かるのは便利です。ただ、プロの書評家による評価のせいか、こちらで高評価となっている本がAudibleやGoodreadsでは酷評されている事もあります。私はこちらのサイトで本の目星をつけて、Audibleで皆の意見を参考にして実際に読む本を決めています。

Lit Hub

 

AmazonのBest books of the year so far 

今年のベストが決まるまで待ちきれない!ということで、こちらはAmazonのエディターたちが選ぶ「今年度これまで出版された中のベスト20 。全体のベストだけではなく、ジャンル毎に今年これまでのベストカテゴリがあるのが良い感じです。

 

Amazon Best 20

 

また、Amazonには、「一生のうちに読むべき100冊」リストシリーズもあります。一生どころか何回か生まれ変わらなければ消化出来そうにありません。

100 books to read in a lifetime 

100 Leadership and Success book to read in a lifetime

100 Mysteries and Thrillers to read in a lifetime

100 Science Fiction and Fantasy books to read in a lifetime

 

GoodreadsのListopia

こちらは読者投票タイプ。20世紀のベスト本、映画化してほしい本、ブッククラブに最適な本等など。リストをランダムに眺めるだけでも楽しいです。

私がよく本選びの参考にしているのは、北欧ミステリリストエピック・ファンタジーリスト。その他にもリストピアページ内で思いついたキーワードで検索すると、読者が選んだニッチなカテゴリのベスト本もわかります。

 

本屋さんサイトの売れ筋

Barnes and Nobleのベストセラー100とか。アメリカの本屋さんは店内にカフェが併設されていて、コーヒーとインクの混ざり合った独特のいい匂いがするところがあるのです。オンラインでの本選びには全く関係ありませんが、大手の本屋さんは良かったなぁ・・・と思い出に浸りながらサイトを眺めています。

 

 

AmazonやGoodreadsの読みたい本リストには、読みたいけれど読みきれない本が山のように積まれているのに何故本探しを続けるのか・・・。自分でも謎です。でも本にはそれぞれの「読むタイミング」があって、話題性だけではなく今の気分や巡り合わせがあるんですよね。そして「今読むべき本」に当たった時のなんとも言えない嬉しい感覚を味わうために、今日もせっせと積ん読リストを増やしているのだと思います・・・。

 

 

【今日の一枚】

napa

Wineryにて。パラソルの下でワインを飲みながら読書したい!

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