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多聴

2020年に読んだ本とLingQ活動報告

2020年に読んだ洋書は70冊、27211ページでした。1ページ250語とすると概算で680万語前後です。

 

 

今年読んだ本の中で一番面白かったのはScythe (Arc of a Scythe Book 1) シリーズ。

この世から飢餓や病気、戦争が無くなり、テクノロジーの進化によって人類は死さえも克服した未来。人口コントロールのため職業としての「死神」が出現した・・というお話。

 

人口コントロールのために人間の“死神“が死を演出する。他人の生死に対して絶対的な力を持つとどうなるのか。正しく権力を行使することが出来るのか。ヤングアダルトファンタジーながら、ティーンの青臭い恋愛は最小限で、非常に読みやすい本でした。

 

読みたい本はまだまだあるけれど、映画やドラマも見たいので年間60−70冊あたりが妥当な目標かな。

 

2020年の LingQ 活動は365日中の349日!LingQ上で読んだ記事の語数は(主にThe Economist、エンタメ記事も時々)76万4830語でした。どうしてもLingQを開けない日はあるので、年349日は中々頑張ったほうです。

 

 

 

2006年お正月、新年の目標として英語多読を始めてからのページ経過はこんな感じ。

 

2008年に英検1級を取得して以降は英語関係の試験は受けていませんが、洋書多読/多聴や洋画視聴、記事読みなどでも年々知っている単語数は増えていくし、読書で得たものが背景知識となって、少しずつでも英語力が向上していくのかなと思っています。

 

 

 

【オーディオブック】Alibaba (2016)

Alibaba (2016)

時間:9時間9分

発音:アメリカ英語

評価:4 out of 5

 

中国人ならAlibaba創業者、Jack  Maの立身出世物語は誰もが知っていると聞いて選んだ本。1999年のAlibaba創業から2015年までの記録。Alibabaだけではなく、YahooやeBay、テンセントなど、米・中国のIT企業との関係も知ることが出来て興味深かった。

 

作者は1994年から中国を拠点として投資アドバイザーとして活躍しているアメリカ人。操業後まもなくのAlibaba株を一株30セントで買うチャンスがあったのに、あまり業績が芳しくなかったために買わなかったらしい。買っておけばその後30億円相当にまで株価が上昇したと聞いて、投資を生業としている人でもこのような失敗をするのだから、素人である私が創業間もなくの成長株を見つけて株で大儲け出来るわけないと納得したエピソードだった。

 

Alibabaは1999年、英語教師だったJackが妻や教え子たちと16名で設立した。オンラインショップ以前の中国の実店舗では、中国政府が土地を所有し、地価を決めていたために、店の売り上げが上がると賃料が高騰していたらしい。そのため売り上げが上がっても、設備やサービス向上にお金を投資するインセンティブが少なかったのだとか。2000年以降、中国でインターネットが拡まるに従い、Alibabaは翻訳サービスからタウンページ的サイト、そしてe コマースサイトへと急速に事業を拡大させた。

 

ジャックは数学もITも得意ではなかったが、英語と対人スキルが高かったようだ。中学生の頃から自転車で40分かかるホテルに通い、観光客相手に無料の観光案内を申し出て英会話スキルを磨いた。そこで知り合ったオーストラリアの一家と文通を続け、ジャックが大学入学後には生活援助を、そして結婚時には新居費用として180万円相当を支援してもらっている。ソフトバンクの孫社長も、ジャックと会ってすぐに巨額の投資を決めた理由として「嗅覚で分かる」と言っていたらしい。こいつは成功する、支援したいと思わせる何かがあったのだろうか。

 

YouTubeでジャック・マーのインタビューをいくつかみたけれど、カリスマ性のようなものは感じられなかった。ただ、絶対に成功させるという信念、失敗してもそこから学ぶこと、ライバルと敵対せず、誰とでも良い関係を築こうとすること、など“賢者”の雰囲気を感じさせる人だと思った。

 

YL: 7 (概算)

語数: 81,761 語

 


Alibaba: The House That Jack Ma Built

【オーディオブック】Her Every Fear (2017)

Her Every Fear (2017)

時間:10時間51分

発音:イギリス英語/ アメリカ英語

評価: 3.5 out of 5

 

【あらすじ】

イギリスに住むケイトは過去、恋人に殺されかけたトラウマからパニック障害を患っていた。そこへアメリカに住む又従兄弟のコービンからアパートメントスワップを持ちかけられる。新天地でやり直す良い機会だと思い半年間の予定でアメリカにやってきたケイトだったが、到着早々、アパート隣室で女性の他殺死体が発見される。

 

【感想】

そしてミランダを殺す」で評判の良かったピーター・スワンソン。本当はその原作、The Kind Worth Killingを聞きたかったのだけれども、Audibleでは手に入らなかったので、その次作であるこちらを選んでみた。評価は3.5/5 。面白くなりそうな部分はあるのに、そこに至るまでが冗長で結論もそれで終わる!?というやや残念な感じだった。

 

そもそも今まで会ったことのない親戚の男性と、アメリカとイギリスで住居を交換するなんて事があるだろうか。しかも絶対知られてはならない重大な秘密があるというのに。絶対家中くまなく覗かれると思うんだけど。

 

作中で、自分の長期留守中に隣人に鍵を預けて家の様子を見てもらうという部分があって、アメリカ在住の知人もこれをやっていたのを思い出した。植物の水やりやペットの世話をしてもらうらしい。それだけではなく、旅行から帰ってくる日にはテーブルに花を飾ったり、すぐに食事出来るようキャセロールを置いたりすることもあるのだとか。日本ではこれをやっているのは聞いたことがないので興味深く話を聞いた。隠すことなど何もないのか、何を見られても平気な大らかさからくるのか・・・。

 

ここからは少しネタバレ。spoiler alert!

面白かった部分は、真犯人がケイトのアパートに潜んで生活を共にしていたところ。アメリカの地下つき住居でいくつもベッドルームがある部屋ならば知らないうちに他人が侵入していたというのはありうるかも。犯人の変態心理を読み進めるにつれ気持ち悪さでドキドキしてしまった。前半部分の当たり障りのないミステリーが退屈だったので、後半部分の覗き、ストーカー、シリアルキラーを突き詰めればもっと面白かったのに!

 

YL: 7 (概算)

語数: 96,000語(概算)

 


Her Every Fear: A Novel

【オーディオブック】The Underground Railroad / 地下鉄道

The Underground Railroad (2016) / 地下鉄道

 

* Written by: Colson Whitehead
* Narrated by: Bahni Turpin

 

時間:10時間43分
発音:アメリカ英語
評価:4 out of 5

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【あらすじ】
コーラはジョージア州の綿花農園で奴隷として生まれた。母が幼い頃にコーラを置いて逃走したことで、農園での生活はことさら悲惨だった。

 

ある時バージニア州からコーラ達の働く農園に移ってきたシーザーがコーラに地下鉄道の存在を打ち明け、2人は脱走を決意する。ところが途中追跡者に捕まってしまい、コーラは必死の抵抗の末、白人の少年を殺害してしまう。2人は何とか地下鉄道の駅舎にたどり着き北へと向かった。

 

サウスカロライナ州に辿り着き、偽名で暮らし始めた2人の生活は一見安全に思えたが、単なる脱走者としてではなく、殺人者として懸賞金の対象となってしまったシーザーとコーラに更なる危険が迫っていた。

 

【感想】
ピュリッツァー賞、全米図書賞に加え、アーサー・C・クラーク賞に選ばれた作品。小説では地下に鉄道があったという設定となっていますが、実際には地下に鉄道が走っていたわけではなく、支援者たちが各地に点在し、逃走奴隷を匿いながら北へ北へと逃走する経路がUnderground Railroadと呼ばれていたようです。

 

“All men are created equal, unless we decide you are not a man“
全ての人は生まれながらにして平等であると謳いながら黒人奴隷を”人“として認めないというのは何という欺瞞でしょう!綿花を大量に安く生産したいが自分たちの手だけでは追いつかないし、高い賃金は払えない。だから奴隷を使うのは仕方がない、と自分たちにだけ都合の良い考え方をし、奴隷制度を必要悪として考えていた家庭も多かったようです。

 

悲しく心に響く作品でしたが、説明的な文章が多く、時制が行ったり来たりするので少し読みにくかったです。早川書房から訳書「地下鉄道」が出版されています。

YL:7.5
語数:94,250語(概算)

 

The Underground Railroad


地下鉄道

【オーディオブック】A Prayer for Owen Meany(1989)オウエンのために祈りを

A Prayer for Owen Meany(1986)   オウエンのために祈りを

 

時間:26時間53分

発音:アメリカ英語

評価:5 out of 5

 

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【あらすじ】

5歳児ぐらいの身長、一度聞いたら忘れられないへんな声、ずば抜けた頭脳を持つぼくの親友オウエンを、ある日過酷な運命が襲った。ピンチヒッターで打ったボールが、大好きだったぼくの母の命を奪ったのだ。ぼくは神様の道具なんだと言い続ける彼にとって、出来事にはすべて意味がある。他人と少し違う姿に生れたオウエンに与えられた使命とは?米文学巨匠による現代の福音書。

(Book データベースより)

 

【感想】

1989年に発表された作品を今更読んでみたのですが、すごく良かったです。物語自体に独特なペースがあって、完全にストーリーに飲み込まれてしまった感じ。初めてのジョン・アーヴィング作品でしたが、波乱万丈な物語展開が特徴の作家さんらしく、物語好きな私の好みにピッタリでした。

 

物語の中心は1950年代〜60年代にかけてのアメリカ。ニューハンプシャー州で生まれ育った二人の少年のお話です。オーウェン・ミーニーは成長期をすぎても身長150cmにも満たず、声変わりもしていない変わった男の子。主人公はオーウェンの親友ジョン・ウィールライトで、1987年の現在から過去を振り返る形で物語が進んでいきます。

 

1950年台のアメリカの田舎町での生活が生き生きと描かれているのですが、しばらく読み進めると、語り手である1987年のジョンの周りに大親友オーウェンの存在がなく、これはオーウェンについての長いobituaryなのではないかと気づかされます。オーウェンはいつ、どのような形で主人公の人生から姿を消してしまうのか。その謎が最終章にむけて少しずつ明かされていくのですが、楽しい少年時代のエピソードを読んで主人公たちに愛着が湧いてしまうと未来のことを知るのが怖くて、先を知りたい気持ちとこのままここで時を止めてしまいたい気持ちのせめぎ合いでした。

 

この作品を読んで、ベトナム戦争は当時の人々にとって大きな関心事だったのだなと実感しました。1968年当時を生きていない自分にとって、徴兵されるかもしれない、戦争で死ぬかもしれない・・という底知れぬ不安は今までに体験したことのない感情でした。

 

オーディオブックは渋い男性ナレーターの声でかなりゆっくりでした。オーウェンの甲高い声が「目玉おやじ」のようで、複数人の会話でのオーウェンの声の使い分けが素晴らしかったです。この作品はオーディオブックがオススメです。

 

YL:8

語数:236,061語

 


A Prayer for Owen Meany: A Novel


オウエンのために祈りを〈上〉 (新潮文庫)

 

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デュッセルドルフにて。遠目から見たら犬を撫でているのかと思いきや・・犬を造ってました。

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